このような疑問にお答えします。
私はサクシードを仕事とプライベートで使用しており、月平均1800キロ、年間2万キロ弱走ります。
実走で得られた情報や実績を当ブログで発信しています。
今回はスチールホイールのメリット3選についてご紹介しようと思います。
アルミホイールのほうが絶対に軽いとは言えない
同サイズのスチールホイールとアルミホイールの重さを比べた時、デザインや仕様によっては同等かアルミホイールのほうが重たい場合さえあります。
アルミは素材としての強度が低く量を使う必要があること、サスペンションセッティングの関係であえて重くしている、デザインの関係で重たくなっていることなどが主な理由です。
素材としてのアルミとスチールを比べると、アルミの比重は鉄の3分の1なので重量は軽くなりますが、強度は3分の2なので鉄と同じ強度を出そうとすると量が必要になります。
車のホイールは路面からの様々な衝撃に耐える必要があり、それなりの強度が必要なので、スチールホイールに比べてアルミホイールはどうしても肉厚になります。
また、同じ車種でもグレードによってスチールホイールとアルミホイールが混在する場合は、サスペンションセッティングの関係でスチールホイールの重量に合わせてアルミホイールを設計することがあります。
サスペンションが同じでホイールの重量だけが変わってしまうと、セッティングのバランスが崩れてしまうからです。
また、アルミホイールの場合は様々なデザインが可能ですが、デザインが優先されて重量が重いアルミホイールも存在します。
このように、同サイズのスチールホイールとアルミホイールの重さを比べた場合、デザインや仕様によっては同等かアルミホイールのほうが重たい場合さえあります。
スチールホイールのコスパと強度は大きなメリット
スチールホイールのコスパと強度の高さは大きなメリットと言えます。
価格の安いホイールは商用車などを中心に需要がありますし、強度の高いホイールは緊急の現場などで重宝されているからです。
アルミとスチールでは強度も異なりますが、もう1つ大きな要因として靭性(粘り強さ)の違いがあります。
スチールは靭性(粘り強さ)が高いので、ホイールにした場合は衝撃で割れにくくなります。
例えば、ホイールに路面から大きな衝撃が加わった場合、アルミホイールであれば割れてしまうようなケースでも、スチールホイールは曲がるだけで済む可能性があります。
ホイールが割れてしまえば即走行不可能となりますが、曲がっただけであればどうにか走れる可能性があります。
強度と靭性(粘り強さ)を併せ持ったスチールホイールは、たとえホイールだけになっても走行できるほどの実力を持っているのです。
このような理由から、緊急の現場ではスチールホイールが活躍しており、救急車に採用されているホイールがスチールホイールなのはこのような事情があるためと思われます。
このように、スチールホイールのコスパと強度の高さは、アルミホイールにはない大きなメリットと言えます。
デザインの優れたスチールホイールもある
無骨なデザインのスチールホイールの他に、最近ではデザイン性にも優れたスチールホイールも存在します。
一瞬アルミホイールと思うようなスチールホイールも存在するので侮れません。
例えば、スズキのハスラーの純正ホイールは、ぱっと見た感じではアルミホイールに見えなくもないですが、実際はスチールホイールです。
スチールホイールと言えば、あの穴が空いたようなデザインというイメージがありますが、最近では見た目がアルミホイールに近いスチールホイールも存在します。
純正でこのようなスチールホイールが採用されているということは、スチールホイールが持つ良さが見直されているのかもしれません。
このように、無骨なデザインのスチールホイールの他に、最近ではデザイン性にも優れたスチールホイールも存在します。