このような疑問にお答えします。
私はコーヒーのハンドドリップを始めて10年になります。
今まで様々なメーカーの道具や、様々な産地のコーヒー豆を使ってきました。
失敗も数えきれないほどしましたが、ようやく安定した味が出せるようになってきました。
今回は、ハリオの道具を使ったペーパードリップの手順6つについてご紹介します。
お湯とペーパーフィルターの準備
まず最初に、お湯とペーパーフィルターの準備をします。
お湯は沸かすのに時間がかかり、その間に他のことが出来るので、最初に行うのが効率的です。
お湯の量は多めに沸かし、大体飲む量の2倍~2.5倍くらいは必要です。
お湯は道具を温めるためにも使うので、量が多く必要になります。
道具を温める理由は、コーヒーが急激な温度差にさらされると、香りが飛んでしまいやすいからです。
ペーパーフィルターは繋ぎ目の箇所を折り曲げてドリッパーにセットしておきます。
後はお湯が沸騰すれば、お湯とペーパーフィルターの準備は完了です。
コーヒー豆をミルで挽く
コーヒー豆をミルで挽いて粉状にします。
飲む直前にミルで挽いたほうが、香りが残って美味しくなります。
挽き加減はグラニュー糖よりも少し粗い程度がおすすめです。
電動のミルもあり、短時間で楽に豆を挽けるので便利ですが、プロペラ刃の電動ミルは微粉出やすく、微粉は苦味や雑味の原因になるのであまりおすすめできません。
手動でハンドルを回すタイプのミルはそれなりに力が要るので、出来れば両手に持ってハンドルを回せるタイプのほうが力がいれやすくておすすめです。
コーヒー豆をミルで挽いて粉状にします。
お湯で道具を温める
豆が挽き終わったら、沸かしたお湯で道具を温めます。
道具を温めることで抽出液との温度差を無くし、コーヒーの香りを飛ばさないようにするためです。
ペーパーフィルターをセットしたドリッパーをサーバーの上に乗せ、ペーパーフィルターにお湯をまんべんなくかけます。
この作業は別名リンスとも呼ばれ、ペーパーフィルター特有の紙臭さを取り除く意味があります。
ペーパーフィルターに流したお湯は、ドリッパーからサーバーへと落ちていき、道具全体を温めることが出来ます。
飲む量と同じくらいのお湯がサーバーへ落ちたら、そのお湯をカップに注いで温めます。
この手順で無駄なくお湯で道具を温めることが出来ます。
豆を蒸らす
温めたペーパーフィルターに挽いた豆を入れ、お湯と馴染ませることで蒸らしの工程を行います。
蒸らしを行うことで、挽いた豆から炭酸ガスが抜け、表面が多孔質になるので成分を抽出しやすくなります。
温めたペーパーフィルターに挽いたコーヒー粉を入れたら、ドリッパーの端を少し叩き、コーヒーの粉を平らにならします。
ドリッパーをサーバーの上に乗せ、挽いた豆の中心めがけてゆっくりとお湯を注いでいきます。
豆全体にお湯が行き渡ったら、お湯を注ぐのをやめてしばらくの間蒸らしを行います。
蒸らし中は豆から炭酸ガスが放出され、豆全体が膨らんできます。
新鮮な豆ほど炭酸ガスを多く含んでいるので、蒸らし中の膨らみが大きくなります。
しばらく待ち、豆の表面にカニ穴のような穴がプツプツと開いてきたら蒸らしは完了です。
温めたペーパーフィルターに挽いた豆を入れ、お湯と馴染ませることで蒸らしの工程を行います。
抽出
豆の蒸らしが終わったら、さらにお湯を注いでコーヒーを抽出します。
蒸らした豆は抽出に適した状態になっているので、このタイミングを逃さず抽出します。
中心から500円玉ほどの大きさで円を書くようにゆっくりとお湯を注いでいきます。
泡が出てきますが、ドリッパーの縁からこの泡が溢れない程度に継続してお湯を注いでいきます。
泡は雑味を含んでおり、縁から溢れさせてサーバーへ落としてしまうと、コーヒーの味が損なわれるからです。
また、お湯を注ぐペースが遅すぎてドリッパー内の全てのお湯が落ちきってしまうと、こちらも雑味の原因になります。
常に湯面をドリッパーの真ん中くらいで保つように、泡のドームを崩さないようにお湯を注いでいくとうまく抽出できます。
杯数分のコーヒーがサーバーに溜まったら、ドリッパー内の泡とお湯が全て落ちきる前にサーバーからドリッパーを外します。
これで抽出は完了です。
撹拌しカップへ
サーバー内の抽出されたコーヒーを、スプーン等で撹拌してからカップに注ぎます。
サーバー内に溜まったコーヒーの濃度を均一にするためです。
底のほうが濃く、上のほうが薄くなる傾向にあるので、混ぜて均一にします。
カップを温めるために入れていたお湯を捨て、コーヒーを注ぎます。
カップが2つ以上ある場合は、少しずつ注ぐことでより均一になるようにします。
このような手順を踏むことで、より均一で安定した味のコーヒーが楽しめます。