このような疑問にお答えします。
オーディオの世界には正解というものが存在しません。
私は10年以上に渡りオーディオを趣味にしており、今まで様々な機材を購入しては試してきました。
今回はコスパ重視でピュアオーディオを安く組む方法についてご紹介します。
コスパ重視ならフルレンジがおすすめ
コスパを重視して安くピュアオーディオを組みたいなら、フルレンジシステムがおすすめです。
必要最低限の機材で構成されるので、費用も安く音質の劣化も少ないからです。
デジタルオーディオの基本的な機材構成はまず音源、そして再生するプレーヤー、音を出すスピーカーやスピーカーを駆動するアンプ、アンプとスピーカーを繋ぐスピーカーケーブルなどがあります。
中でもスピーカーは最終的に音を出す部分なので、好みに合わせた慎重な機材選択が重要です。
基本的にスピーカーは直径が大きいものほど低い周波数の出力に向いており、直径が小さいものほど高い周波数の出力に向いています。
また、スピーカーシステムは大きく分けてフルレンジとマルチウェイがあります。
フルレンジは全ての周波数をひとつのスピーカーから出力するシステムです。
フルレンジのメリットはひとつのスピーカーから出力することで理想的な点音源となること、スピーカーの数が少ないのでコストが安いことなどがあげられます。
デメリットはひとつのスピーカーから全ての周波数を出力することで、どうしても弱い周波数域ができてしまうことです。
対してマルチウェイは周波数を分けて複数のスピーカーで出力するシステムです。
マルチウェイのメリットは複数のスピーカーで担当する周波数を分けることで、全ての周波数域で歪みのない出力ができることです。
デメリットはスピーカーの数が多くなり、周波数を分けるネットワークなどの回路も必要になるのでコストがかかることです。
またネットワーク回路が介在することで音質が劣化する可能性があります。
フルレンジは構成機材がシンプルで費用が安くすむほか、介在するものが少ないのでよりクリアな音源再生につながります。
シンプルでコンパクトそしてコストパフォーマンスに優れたオーディオを目指すのであれば、フルレンジの構成は利に叶っています。
このようなことから、コスパを重視して安くピュアオーディオを組みたいなら、フルレンジシステムがおすすめです。
設置環境も大切
高音質なオーディオシステムを作るには、機材を設置する環境も重要な要素になります。
設置する環境次第では、オーディオ機材の性能を十分に発揮出来ない可能性があるからです。
まず重要なのはステレオスピーカーと聴く人の位置関係を三角形になるように配置します。
またスピーカーを設置する高さを、聴く人の耳の高さに合わせることで、より高音域がクリアに届くようになります。
スピーカーやアンプなどの音響機材を設置する場所は、出来るだけ強度がしっかりした場所を選ぶことで、音質に悪影響を与える振動などを効果的に抑えることができます。
スピーカーと設置場所の間には、インシュレーターと呼ばれる機材を挟むことで、より広い音場感を出すことができます。
このように、高音質なオーディオシステムを作るには、機材を設置する環境も重要な要素になります。
音源の質にこだわる
再生する音源の質にこだわることも、コスパの良いオーディオを作るうえで重要な要素です。
料理で言えば音源は食材なので、ここをケチるのは良くありません。
どれだけ高級な音響機材を揃えても、再生する音源の質が低く情報量が少なければ、良い音で聴くことは困難です。
圧縮された音源(MP3など)は情報量が削られており、少なくともCDレベルの音源か、出来ればハイレゾなどの情報量が多い音源を用意したほうが良いです。
良い音源をシンプルなフルレンジシステムで聴くことは、良い食材をシンプルな調理法で塩だけで食べることと似ています。
再生する音源の質にこだわることも、コスパの良いオーディオを作るうえで重要な要素です。
最後は聴き手の好み
冒頭にもあったように、オーディオには正解はなく、最後は聴き手の好みが全てです。
良い音というのは人それぞれ感じ方が異なるからです。
以下は私の個人的な見解です。
フルレンジの音を好む人は、音を波形で聴いていると思います。
マルチウェイの音を好む人は、音を周波数で聴いていると思います。
よってフルレンジとマルチウェイのどちらが良いか?という問いに答えは無く、最終的には聴く人に合うか合わないかだと思います。
どこまで行っても自己満足な世界がオーディオなのかもしれません。
オーディオには正解はなく、最後は聴き手の好みが全てです。