このような疑問にお答えします。
私は1000番の砥石を所有し、包丁が切れなくなった時は研いで切れ味を復活させてきました。
今回、さらに切れ味を良くする為に、貝印の仕上げ砥石セット#3000を購入し、実際に使ってみました。
使い心地や研いだ後の包丁の切れ味など、レビューしたいと思います。
貝印の仕上げ砥石セット#3000について
貝印の仕上げ砥石セット#3000は、刃物を研ぐ時に使う3000番の仕上げ用砥石と、作業台がセットになった商品です。
実売価格は3000円弱と、刃物用の砥石の中では安価な部類になります。
また、作業台がセットになっているので、刃物研ぎの初心者にも優しい商品となっています。
番手が3000番という砥石は、仕上げ用で使われる物で、切れ味を復活させる用途にはあまり適していません。
単純に切れない刃物を切れるようにしたい場合は、番手が1000番などの砥石を使って研いだほうが、より確実かつスピーディーに切れ味を復活させることが出来ると思います。
番手の数字が上がるほど、目が細かくなるので、使い分ける事がより良い刃物研ぎには不可欠です。
貝印の仕上げ砥石セット#3000は、刃物を研ぐ時に使う3000番の仕上げ用砥石と、作業台がセットになっており、初心者に優しくコスパにも優れた商品です。
使い心地
貝印の仕上げ砥石セット#3000の使い心地は、作業台が滑りやすい点を除けば良好と言えそうです。
砥石は問題なく平坦で、研ぎ心地も全く問題ありません。
ひとつだけ不満点は、セットの作業台の滑り止めゴムが硬く、あまり滑り止め効果を発揮してくれない事です。
ステンレスのキッチンの作業スペースでは普通に滑るので、濡れたフキンなどを敷いて滑り止めとして使っています。
また、砥石は刃物を研ぐと確実に減り、中心が凹んでいく傾向にあり、そうなると正しく研げなくなってしまうので、面直し砥石を用意して、使用後に研磨する事が重要になります。
砥石は、刃物を研ぐ前に水に浸けておく必要がありますが、貝印の仕上げ砥石#3000は吸水が早く、水に浸け始めてから10分程で研げるので、その点でも重宝しています。
作業台が滑りやすいという点も、下にシリコンマットなど滑り止めを置けば問題解決ですし、全体的に見て貝印の仕上げ砥石セット#3000の使い心地は良好だと言って良いと思います。
#3000で包丁を研ぐとどうなるか
貝印の仕上げ砥石セット#3000は、刃物の切れ味を追い求める方向けで、刃物をご自分で研ぐ方にとっては、あっても良い物になります。
あっても良いという中途半端な表現なのは、個人的には1000番の砥石があり、それで正しく研ぐことが出来れば、切れるという意味では十分だからです。
貝印の仕上げ砥石セット#3000が役に立つのはそこからで、さらに切れ味を求めたい方や刃先の美しさを求めたい方向けの商品になると思います。
私も実際に1000番の砥石で包丁を研いだ後に、貝印の仕上げ砥石セット#3000で研いでみましたが、1000番の砥石だけで研いだ時よりも、3000番の仕上げ砥石も使って研いだほうが、切れ味が滑らかで刃先も美しく仕上がりました。
とはいえ、普通にキッチンで料理をする分には、1000番の砥石で研いだ包丁でも必要十分な切れ味なので、刺身の断面をキレイにしたいとか、そういったこだわりが無ければ1000番だけでも良いかなとは思います。
貝印の仕上げ砥石セット#3000は、刃物の切れ味を追い求める方にとっては、あったほうが良い物になります。