自家用車としてあり?約3年間サクシード(プロボックス)を自家用車にしたレビュー

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  • プロボックスを自家用車として乗ったらどうなの?
  • メリット・デメリットは?
  • 商用車が自家用車ってダサくない?

このような疑問にお答えします。

この記事の内容

  • 約3年間サクシード(プロボックス)を自家用車として乗りました
  • 良かった点
  • 悪かった点

筆者は仕事とプライベートの両方でサクシード(プロボックス)に乗っています。

つまり、四六時中乗っているので某マンガのハチロクのように手足のように動きます。

サクシードとプロボックスは兄弟車なので、同一の車と思って頂いて大丈夫です。

3年間自家用車として乗った正直なレビューをしたいと思います。

約3年間サクシード(プロボックス)を自家用車として乗りました

2020年の夏に中古でサクシードを購入して3年が経ちました。

その3年間の間に、仕事とプライベートで走り回り、走行距離は5万キロ弱走りました。

連休に観光地に行ったり、実家に帰省したり、仕事で各地に行ったり、様々な場所を走っていろいろな使い方をしました。

私の個人的な感想としては、自家用車にプロボックスやサクシードは全然アリで、快適なカーライフを送れているので、むしろ多くの方におすすめしたいとさえ思っています。

ただ、たくさんの良い点はあったのですが、悪いと思った点も少なからずありました。

次からは、具体的に良かった点と悪かった点をご紹介しようと思います。

プロボックスやサクシードを自家用車にするのは、私個人的には全然アリだと思います。

良かった点

それではまず、サクシードを自家用車にして良かった点をご紹介していこうと思います。

私の感想では、良かった点が悪かった点よりも多くて、プロボックス・サクシードはなかなか良い車だと思います。

商用車ならではのメリットや、プロボックス・サクシード特有のメリットなど、数々の良かった点がありました。

むしろ、プロボックスやサクシードは自家用車として使わないともったいないというか、その良さを知らないのは損じゃないかとさえ思ってしまいます。

商用車が自家用車なんてダサい、ご近所の目が気になる…、などプロボックスやサクシードを自家用車にするのに抵抗がある方も多いと思いますが、普通の乗用車には無い良さもあり検討の余地はあると思います。

それでは具体的に良かった点をご紹介していきます。

燃費が良い

サクシードの燃費は比較的良いほうだと思います。

仕事用の荷物を100キロほど積んだ状態で、過去の平均燃費は大体15~16キロ前後となっており(サクシード1500ccガソリン車 FF CVT)、ハイブリッド車には負けますがガソリン車としては悪くない数値だと思います。

ちなみに、筆者のサクシードの今までの平均燃費最高記録は、26キロ/リットルでした。

この時の走行条件は、荷物は100キロ以上積み2名乗車で、季節は11月の過ごしやすい陽気の中、高速道路と郊外を走り300キロほど長距離移動した際の燃費でした。

平均燃費26キロといえば、ハイブリッド車並みの高燃費だと思います。

もし空荷で1名乗車なら、もっと良い燃費を出せていたと思います。

というわけで、プロボックスやサクシードの燃費は比較的良いほうだと思います。

意外と高燃費!?サクシード(プロボックス)の実燃費総まとめ
サクシード(プロボックス)の実際の燃費をご紹介しています

荷物がたくさん積める

プロボックスやサクシードは荷物がたくさん積めます。

スクエアな四角い形の車体なので、見た目以上に荷物を積める感じがします。

私が今までに積んだ事がある物としては、後部座席を倒した状態で冷蔵庫、洗濯機、2人掛けソファなど、大型家電や大型家具でも積めました。

荷室の最後まで四角い形なので、後端ギリギリまで背の高い物を積む事が出来、見た目以上の積載性を発揮します。

私は常に仕事用の荷物を荷室に100キロほど積み、後部座席の背もたれの高さくらいまで荷物を積んでいるのですが、車の高さがあるのでその上に更に物を積む事が出来るので、プライベートでもあまり不満を感じたことはありません。

旅行用のカバンやキャリーバックは、そのまま仕事用の荷物の上に積む事で対応出来ています。

キャンプなどアウトドアをされる方にも、プロボックスやサクシードはおすすめ出来ますし、ハイエースまでの積載性はいらないけど荷物は結構積むという方には、プロボックスやサクシードはひとつの回答になるのではと思います。

プロボックスやサクシードの積載性は、車のサイズから考えるととても優秀だと思います。

乗り心地が許容範囲

特に後期型のプロボックス・サクシードの乗り心地は、前期型よりもかなり改善されており、感覚的には乗用車の乗り心地とかなり近いので、極端に乗り心地が悪いという事はありません。

決して乗り心地が良いとは言えませんが、車の性格から考えると許容範囲という感じです。

私は今乗っている後期型サクシードを手に入れる前に、2006年式の前期型サクシードに約3年間乗っていました。

つまり、プロボックス・サクシードで言えば、前期型と後期型の両方に乗った経験があります。

乗り心地の面で言うと、前期型よりも後期型のほうがかなり進化していて、全く別物と言っても良いくらいです。

一言で表現すると、前期型はトラック系の乗り心地で、後期型は乗用車系の乗り心地だと思います。

プロボックス・サクシードはコンパクトカーのヴィッツをベースに造られており、前期型から後期型に切り替わる際にフロントの足回りが一新されています。

前期型だと走行中に飲み物を飲むと、段差を越える際にこぼす事があったのですが、後期型に乗り換えてからはそのような事になったことはありません。

以上のことから、特に後期型のプロボックス・サクシードの乗り心地は乗用車の感覚とかなり近く、極端に乗り心地が悪いという事はありません。

運転しやすい

プロボックス・サクシードは運転席からの見切りも良く、運転しやすい車だと思います。

商用車という性格上、企業の不特定多数の人が運転することを想定して、扱いやすさ重視の設計がされていると思います。

ボンネットの見切りも良く、ステアリングやアクセルの反応も穏やかで素直なので、運転しやすく疲労しにくいです。

また、運転席のシートの高さを調整できるので、運転者の身長に合わせてポジションを合わせる事が出来、この点でも運転のしやすさに貢献していると思います。

ただ、これは個人的な感想なのかもしれませんが、アクセルが前期型のワイヤー式から後期型は電子スロットルとなり、反応がもっさりしている印象を受けました。

良く言えばゆったりとした反応なので、運転していて疲れないのは電子スロットルなのかもしれません。

ボディも5ナンバーサイズで比較的コンパクトなので、狭い道でも走りやすいです。

私個人的には、プロボックス・サクシードは運転席からの見切りも良く、運転がしやすい車だと思います。

エアコンの効きが良い

プロボックス・サクシードのエアコンは効きが良いような気がします。

暑い日も寒い日も、ハードに使われる商用車だからこそ、エアコンの容量も大きい物が採用されているのかもしれません。

冬のヒーターも夏のクーラーも、特に効きが悪いと不満に思ったことは今までありませんでした。

プロボックス・サクシードは荷室容量が広く、空間が広いので空調という面では不利な条件下にあると言えます。

また、断熱材や遮音材などの快適性に関わる部品も、コストの関係から必要最低限で、高級車のように多く使用されている訳ではありません。

このような条件下でも、極寒の冬も灼熱の夏もある程度快適に過ごせたので、エアコンシステム自体の容量にかなり余裕があるのではないかと思います。

プロボックス・サクシードのエアコンは効きが良いような気がします。

自動車税が安い

プロボックス・サクシードの自動車税は、同じクラスの乗用車と比べて格安です。

安い理由は、プロボックス・サクシードが4ナンバーの小型貨物車であるため、税制面で優遇されているからです。

例えば同じ1500ccの排気量で比べても、プロボックス・サクシードが14300円、乗用車が39500円と、その差は約25000円にもなり半額以上の差があります。

自動車税は毎年支払うものなので、例えば10年乗ればその差は25万円にもなり、小さな額ではありません。

ひとつ注意点は、前期型のプロボックス・サクシードにはワゴン車のラインナップが存在し、税制面では乗用車の扱いになることです。

後期型は全車4ナンバーの小型貨物車なので、グレードやラインナップによる自動車税の違いはありません。

また、プロボックスには排気量1500ccの他に1300ccのモデルもラインナップされておりますが、自動車税的には同じ区分となるため金額に差はありません。

以上の事から、プロボックス・サクシードの自動車税は同じクラスの乗用車と比べて格安となっています。

テーブルが便利

プロボックス・サクシード特有の装備と言える、ダッシュボードに備え付けられたテーブルはとても便利です。

標準装備でテーブルが備え付けられている車は、日本中探してもプロボックス・サクシードのみでしょう。

格納式で走行中は邪魔にならず(走行中は使用禁止)、必要な時は引き出して食事や仕事に使えます。

例えば車の中で何か食べる時に、今までは膝の上に乗せていたりしたものを、テーブルの上に乗せて食べる事ができます。

他にも仕事で使うパソコンやタブレットを置いて操作や視聴を行うなど、様々な使い方が考えられます。

耐荷重も10キロまでとなっており、かなりしっかりした造りなので、多少重たい物を載せても大丈夫です。

プロボックス・サクシード特有の装備である、ダッシュボードに備え付けられたテーブルはとても便利です。

立体駐車場に入る

プロボックス・サクシードのボディサイズは、立体駐車場に入れるサイズとなっています。

停められる場所を選ばないというのは、車に乗る上で大きなメリットだと思います。

プロボックス・サクシード特有のあの四角くて低めなボディは、立体駐車場に入るギリギリのサイズで、出来るだけ荷物を積めるようにした結果なのです。

都心ではホテルや百貨店の駐車場が立体駐車場の場合もあるので、停めれるか停めれないかは意外と重要です。

軽トラックや軽バンでも立体駐車場によっては高さでひっかかる可能性があるので、意外と見過ごされがちですが大切なポイントだと思います。

プロボックス・サクシードのボディは、立体駐車場に入れることが出来るサイズとなっています。

悪かった点

私個人的には、プロボックス・サクシードは自家用車にしてもメリットが多いと思うのですが、デメリットや不満点が全く無い訳ではありません。

商用車ならではのデメリットや、世間にはあまり知られていない欠点など、実際に3年間に渡り自家用車として乗って初めて分かった事がいくつかあります。

特に気なった点は次の3つです。

  • 後部座席が狭め
  • チャイルドシートの固定金具が無い
  • 見た目の問題

どれも使用環境によってはデメリットにならない事もあると思いますが、私個人的な意見ではこの3つでした。

欠点の無い完璧な車は無くて、それはプロボックス・サクシードも例外ではありません。

それでは、個人的に感じた悪かった点3つをご紹介します。

後部座席が狭め

プロボックス・サクシードの後部座席は狭めです。

小型貨物車の為、構造的に荷室を広くとる必要があり、その分後部座席が狭くなっています。

足元も狭く、背もたれの角度も立っているので、お世辞にも後部座席は快適とは言えません。

短距離ならまだしも、長距離の移動となるとつらいと思います。

また、後部座席は折りたたんで荷物を載せることを考えられているため、クッションも薄くて座り心地も良くありません。

あくまで応急用のシートとして割り切ったほうが良いと思います。

私も普段の後部座席には荷物しか置かず、人が乗ることは滅多にありません。

プロボックス・サクシードの後部座席は狭めです。

チャイルドシートの固定金具が無い

プロボックス・サクシードの後部座席には、チャイルドシート固定用の金具がありません。

折りたたんで荷物を載せることが前提なので、省かれているのだと思います。

2012年7月以降発売の車には、ISOFIXと呼ばれるチャイルドシート固定金具の装着が義務付けられており、我が家のサクシードは2015年式なので、金具があると思っていたのですが、実際は無かったです。

純正オプションのチャイルドシートを調べると、シートベルトによる固定方法を採用している物しか無く、プロボックス・サクシードにはISOFIXのチャイルドシート固定金具は無いのが正常である可能性が高くなってきました。

シートベルトによる固定よりも簡単・確実に取り付け出来るのがISOFIXの固定金具なので、チャイルドシートをプロボックス・サクシードに取り付けしようと考えている方は注意が必要です。

プロボックス・サクシードの後部座席には、チャイルドシート固定用のISOFIX金具がありません。

見た目の問題

プロボックス・サクシードは商用車なので、連休中の観光地や旅館などでは、変な存在感を放ってしまいます。

見た目が商用車なので、観光や旅行が目的とは思われず、仕事の車と思われることが多いです。

特に観光地の駐車場などでは、誘導員の方に業者と間違われて別の場所に誘導される可能性があります。

私は以前に、有名な温泉地の高級旅館に前期型のサクシードで訪れた事があるのですが、普段は気にならない商用車な見た目も、さすがに少し恥ずかしかったです。

旅館の方が車を移動してくれるとのことで、車のキーを預けたのですが、私が以前に乗っていた前期型サクシードは5MTだった為、預けた後に申し訳なく思いました。

気にしなければ良いのですが、自分だけではなく同乗者や家族が一緒だと、場所やシーンによっては、商用車な見た目が嫌になる時がありました。

しかし、ドアミラーやバンパーなどをボディ同色にしたり、ホイールをアルミに変えるなどしてカスタマイズすると、その商用車な見た目もかなり良くなります。

プロボックス・サクシードは商用車なので、連休中の観光地や旅館などでは、変な存在感を放ってしまいます。

プロフィール
プロサクの日々

ホンダインテグラタイプRなど、7台の車を乗り継ぎ、改造や事故などで失敗も多数。
大学で自動車部に所属、車の整備、改造、レーシングカートを経験。
社会人になり、ショップのレース車両でエビス東コースのサーキット走行会や耐久レースにドライバーとして参加。
現在、トヨタサクシード(プロボックス)とダイハツムーヴで走る日々。

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